鹿児島県議選問題 警察の威信とやら
2003年4月の鹿児島県議選において、公職選挙法違反の罪で問われていた12人の被告に無罪が言い渡されました。捜査の段階で自白を強制されたことが明らかとなり話題になっています。
こんなことがまだ行われていたのかといわれていますが、冤罪にかけられることは多くあるのではないかと思います。なぜ、このようなことが起こるのかというと、やはり、検挙=有罪という日本の検挙有罪率の高さに問題があるのではないかと思います。
日本では、検挙されれば99%有罪判決をもらいます。これは、もちろん、検挙するまでに十分な証拠を重ねているということでもあります。その意味では、非常によいと思うのですが、この検挙有罪率の高さが、警察の威信とやらになってしまうと非常に厄介だと思います。冤罪者を検挙してしまうことを恥だと思うと、維持でも有罪にしたいという考えが芽生えるからです。今回の事件に関しても、そのつまらない警察の威信とやらがあったのではないでしょうか。
検挙有罪率という数字を誇ってどうするのでしょうか? 誇るべきは、十分な証拠を重ねて冤罪者の逮捕を少なくしようと取り組んできたことでしょう。検挙有罪率はその結果としてたまたま高くなっただけです。そ検挙有罪率の高さを誇り、冤罪を増やすことがあれば本末転倒といえるのではないでしょうか。これをきっかけに、真に誇るべきことは何なのか冷静に考えてほしいものです。