大前研一 『やりたいことは全部やれ』2
- 作者: 大前研一
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2005/05/13
- メディア: 文庫
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だから、やりたいことは先延ばしせず、今すぐにやるべきという事が強調されています。というのも、やりたいと思っていることを先延ばしして暇になったらやろうと考えていても、結局やらないか、やったとしても、もうその時には面白いと思えなくなっているかのどちらかであるからだというのです。
この考え方は、ほんとうに正しいと僕は思います。僕の考え方も基本的に大前さんと同じです。ぼくは専門学校を中退して、予備校へ入る前に「人生には意味が無い」という考えをはっきり自覚するようになりました。僕には、神もいないので、死後についてはまったく興味が無いから、人生が終わる時に満足出来るように生きようと決めました。それまで、僕は小中高とまったく勉強していなかったのですが、もっと世の中の事を良く知りたいと思い大学に行って、勉強したいと思うようになりました。当時の僕は、英語のbe動詞も分からなければ、円の面積のもとめ方も分かりませんでしたが、二年間死ぬほど勉強して、志望していた国立大学に合格しました。
このときの経験から考えて、大前さんの言っている事に非常に共感します。彼はやりたい事を全部やれといっていますが、要するに好きなことを熱中してやれということだと思います。そして、そうする事で、自分も楽しめ、良い結果を残せるし、人生もうまく行くということだと言っているのです。僕は、受験時代たしかに、辛いと思うときも少しありましたが、慨して勉強する事に意味を感じながら、楽しんで取り組めました。だからこそ、結果も出たのだと思います。いやいやながら勉強をしている人もいましたが、そういう人は、概して、成績も伸びていませんでした。ほんとうにやりたい事にチャレンジして、その結果も自分で責任をとっていく。そうする事でしか、本当に自由に楽しく生きる事は出来ないのではないかと思いました。このような気持ちを持ったまま行き続ける事も出来るんだとこの本を読んではっきり認識できて良かったです。僕は満足して死のうと思います。