富士に死す
『富士に死す』の主人公である、食行身録(じきぎょうみろく)は開祖角行から富士講6代目の弟子で、7合8尺にある石室の中で、断食を行いそのまま入定した人物です。彼の死後、富士講は急速に広まりました。この本は、この身録の人生についてかかれたものです。
富士山で働いていたので、興味深く読むことができました。富士山を歩いていると、鈴をつけた金剛杖をもった、白装束の集団に出会うことがあります。彼らが、富士講という富士山信仰の信者たちです。彼らは、身録が入定したといわれる、7合8尺、現在の8号目の小屋である元祖室までお参りしています。
- 作者: 新田次郎
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2004/05/10
- メディア: 文庫
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