アボリジニーとマオリ
オーストラリアとニュージーの原住民はアボリジニーとマオリと呼ばれています。白人入植国家の原住民という似たような境遇を持っている両者ですが、両者はまったく異なります。外見的には、マオリは、サモア人?に似ているというかなんと言うか、ナチョラル太っちょという感じです。一方、アボリジニーは、体格の割りに、妙に足が細いのが特徴的です。
ニュージーに行ったときは、マオリはニュージーランドでうまく溶け込んでいるという感じがしました。一部に差別等があるのかもしれませんが、マオリ語のテレビ放送があるなど、その地位がそんなに低いとは思えませんでした。
一方、ダーウィンのアボリジニーは社会に溶け込んでいないように感じられました。町で、アボリジニーの伝統的な楽器が売られていたり、アボリジニーの原住民をおとづれるツアーがあったりするんですが、ただ、商品として扱われているだけというふうに感じました。とくに、道路を歩けば、ホームレスはほとんどアボリジニーです。
僕は、オーストラリアは政治的に大嫌いですが、ほんとそのいやな面を見た気がしました。彼らは、人権や環境と他国のことにうるさいのですが、まずは、自分のとこどうにかしろよという感じです。あと、彼らはごみを平気で道端に捨てます。オーストラリアが環境的に優れているとすれば、広い土地に少ない人口しかいないということが理由でしょう。
話を戻します。なぜ、マオリとアボリジニーの地位は、このように異なるのでしょうか。僕が思うに、アボリジニーはマオリと違って、言語の統一がありません。つまり、入植時にはまだ、ばらばらで統一されていなかったことが原因だと思われます。一方で、マオリは、単一(比較的?)の言語を持っているようです。そのおかげで、自分たちの国内における地位の向上をはかりやすかったのかもしれません。あくまで私見ですが。
ダーウィンのアボリジニーにのホームレスに話しかけてみたんですが、はほとんど英語すらしゃべれませんでした。なんかよくわかりませんでしたが、楽器を使って、自分たちの伝統的な曲を演奏していました(演奏といえるかは疑問なレベルでしたが)。まあ、物乞いのためにやってるんですが。