比較衡量論
制約によって失われる利益と得られる利益を比べて、得られる利益が大きければその制約は合憲、失われる利益のほうが大きければその制約は違憲にするという判断の方法。
最高裁は非常に多用してるが、学説からは批判が多い。それには二つの理由がある。一つ目の理由は、「基準が不明確」であるということである。
次の理由としては、「国家側の利益重視」になってしまい、結局一部の人の人権を侵害することになってしまうということが挙げられる。というのも、利益の面だけで考えると国家、つまり国民の多数派の利益のほうが、一部の人たちの損害より、大きくなってしまうことがおおいからである。