30代経営者修行中ブログ

顧客、従業員、家族から必要とされる事業、そして自分が納得できる事業を創ることを目標としています。

平等主義について

 友達と炎上したブログを材料にして、平等についてmixiで話した。ブログの最後のほうにある、本人のコメントにいかのようなものがある。
 

果たして本当に「公平」なのか。それだけは今でも疑問です。いつも考えるのは、オリンピックの競技でさえスポンサーがつく選手とそうでない選手がいます。そして、スポンサーがついた選手は科学的に考案された装備で競技にに望みます。しかし、お金の無い国の選手は普通の靴や水着他で望みます。これは本当に「公平」なのでしょうか。どうしてみんな裸足でやらないの?と思っています。
テクノロジーやコネクションを駆使して得た記録が後世に残ってもいいものなのでしょうか。

 正直、この内容自体は、ばかばかしいもので、まともに取り合うに足りないと思うんですが、これほど、平等が大切と過度に考える傾向については、関心があります。僕は、以前にも言ったように、過度な平等主義には問題があると、思っています。以下平等に関する私見

平等について
 平等自体が問題だというわけじゃないけど、問題なのは、過度な平等主義が妬みを正当化することだと思います。妬みの正当化は向上しようとする人間の足を引っ張り、最終的に社会全体を下降さて、無能の平等化、白痴の平等化、野蛮の平等化しかもたらさないからです。平等というもの自体が否定されるべきでないけど、平等という考え方には、本質的に向上という観念よりも堕落という観念と結びつきやすいということ、また、それには、人を怠惰にさせる要素があることをきっちり認識して考えるべきです。そして、教育にあたる人間は、平等という言葉に関して、慎重であるべきだと思います。

自由、人権
 ちなみに、、「自由」、「人権」という言葉も、非常にあいまいな言葉で、頭のおかしい奴や怠惰な人間等に利用されやすいので、それらの言葉を使うときには、形容詞をつけた方がいいと思います。定義なしで、それらの言葉を連呼している人間がいたときは、「なにか意図があるのでは」と、まず、勘繰ったほうがいいと思います。いずれにしても、これらの言葉は、純粋な子供には特に影響力が高いので、慎重に使うべきだと思います。


自由とは
 自由とはまず何かと考えると、自らの発言、行動、資産等について拘束されないことだと言えます。ただ問題は、これが無制限に認められると、社会や国家の秩序が成り立たなくなり、逆に、各人の自由が損なわれることになるということです。そこで、人間社会は、対立や和解を繰り返し、試行錯誤を繰り返すことで、各人の自由を最大化するために、逆説的に自由を制限する法を制定(人知によるというよりも、伝統や慣習によるところが大きい)してきました。だから、まず、自由と言うのは無制限ではありえない。制限することで、逆に自由が守れるというのが、文明が長い歴史の中で見出してきた智慧だからです(英米法の発展)。


抽象的概念としての自由を疑う
 こういう前提を基に自由について考えると、自由はまず秩序あるものでなければならないし、けっして、野蛮な破壊的な人間が欲するものではないと分かります。また、わがままや自分勝手とは違うので責任感と美徳あるものでなければなりません。少なくとも、それにそむくものであってはいけないと思います。以上のように考えると、自由は秩序ある自由、美徳ある自由、責任感ある自由、でなければならないと言えます。少なくとも、これに反するものを積極的に権利として主張するべきではないと思います。たとえば、女子高生が援助交際をして、「私の自由でしょ」と言った場合、それは、美徳ある自由ではないので、権利と主張すること自体がおかしいとなります。ともかく、自由、自由と権利だけ主張している場合は、何の自由を言っているのをよく聞いて、その自由が権利に相応しいか考えるべきだと思います。


怪しい権利を擁護する人権思想
 人権も同様にそうだと言えるが、これは、もっと怪しい権利と言っていいと思います。深く切り込まみませんが、端的に言うとおかしな奴を弁護する傾向が非常に強いといえます。例えば、性犯罪者のプライバシーの問題。米国では、性犯罪者の再犯率が高いことから、性犯罪者の居住場所を公開していますが、日本だと人権侵害という言葉で一喝でしょう(断っておきますと、米国が正しいとは思いません。)。このときに、人権と言う言葉を使うことがおかしいとおもいます。この場合には、性犯罪者が、居住場所を公開されない権利があるかどうかという具体的な権利について問うべきです。なぜなら、性犯罪者と一般人に対して、平等な権利が与えられているとは限らないからです。まあ、いずれにしても、自由、人権と言うとき、具体的にはどのような権利についていっているのかよく考えたほうがいいと思います。